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格言集
提供 東洋経済新報社

【卵は一つの篭に盛るな】
壊れやすい卵を一つの容物に入れて落としたら全部、割れてだめになるという有名な格言。株も1銘柄に資金を集中すると、値下がりに見舞われた時、損失が大きくなりますよという教え。この考えから機関投資家の投資スタンスは一国への集中投資や特定の業種、銘柄への偏った投資を避け分散投資を主流としている。投資信託もこの方針だが、運用成績がよくないので個人投資家の中には危険は覚悟で1つの篭に盛って大きなリターンを狙う人もいる。その場合、勉強が通常以上に大切なことはいうまでもない。

【材料が材料でなくなる時を知れ】
株式投資で信念を持つのはいいのですが、思い込みや決めつけた考えは危険であるという教え。いくら大好きな食物でも毎日食べていたら飽きてしまうのと同じように、いくら好材料でも日にちが経てば色あせてきます。最近ではIT株が時代の申し子のようにもてはやされましたが、長続きはしませんでした。好材料とは反対に悪材料もいつまでも悪材料ではないのです。同じ材料が6ヵ月も言い続けられたら飽きがきて材料でなくなる時と受けとめるべきです。

【形あるもの、動きあるものには訳がある】
この世に存在するものには、すべて、それなりの理由があります。原因と結果、つまり因果関係です。3年前に比べ利益が大きく伸びていれば、3年前になにか手を打ったから好成績の結果となって表れているわけです。株価が高値から仮に5割も下げていれは、必ず、それに見合う理由があるはずです。株価の動きを単に眺めるだけでなく、理由を見つける努力をすれば次の一手が正しくうてるという言葉です。

【投資家は、投機失敗のなれの果て】
目先きの利益を狙った売買で失敗した人を皮肉った川柳。本当の投資家は、企業分析を十分にやって、企業価値の将来の向上を見込んで2、3年単位で買うのに対し、投機家は相場の勢いで買うため高値を掴む場合が多く、仕方なく長期保有せざるをえなくなります。個人の「投資家」といわれる人の多くは、このように投機の失敗でやむなく投資家に身を変えているのではないでしょうか。投機は決して悪くはありませんが、高値掴みの場合は処分売りの決断が重要です。格言としても十分、参考となる言葉です。

【指し値は取り消すな】
指し値とは、決めた値段で買い、あるいは売りの注文を出すことで、最初に決めた値段は案外当っている場合が多いので途中で訂正しないほうがよいという教え。例えば、1000円の値段がついている銘柄を950円で買う注文を出したものの、その値段に近づいてくると、まだ下がるのではないかという気持ちになって、指し値の値段を920円へ変更すると、940円で底が入って反発し折角のチャンスを失うことになります。なんでもそうですが、最初の判断は素直な目で物事を見るため大きく外れることが少ないため、途中で迷って考えを変えないほうがよいといえます。

【安物買いの銭失い】
最近は100円ショップでも、結構、内容のいい商品があるため、安いからダメとはいえなくなりましたが、すぐに壊れてしまうとか、やはり安いものには安い理由があります。ましてや、額面価格を割り込んでいるような銘柄は、ほんとんどの場合、無配で経営の不安があります。こうした銘柄は投資金額が少なくて、しかも、上昇した場合には「率」が大きいため、相場が膠着状態にある時などは、つい手を出したくなりますが、よほどの相場熟練者以外は手を出さないほうがよいという教え。

【棒上げは棒下げにつながる】
たとえば、わずか週足2本で500円高を演じたような銘柄、つまり棒上げ銘柄は、高値で値段を維持することが困難で、短期間のうちに往って来いとなるケ?スが多いので、短期急騰銘柄への新規買いは気をつけるべしとの言葉です。ジリジリと下値を切り上げている銘柄は、買い方がまだ株を仕込んでいる状態ですから、よほどの悪材料が出ないと暴落しません。ジリ高から棒上げとなった時は、買い方が売り逃げるために買い煽ることがほとんどです。買い方が売り逃げた後は買う人がいませんので棒下げとなってしまいます。

【相場は高値圏では強くみえ、安値圏では弱くみえる】
人の気持ちは目の前で起きている動きに影響を受けやすいという言葉。株価が活況で新値を追っているような時は、多くの人が買いのスタンスですから、相場は強くみえるものです。反対に安値を更新しているような相場では、まだ下げる気持ちになるものです。一気に強気になったり弱気になる必要はありませんが、相場の勢いだけをみるのではなく、高値圏では慎重、安値圏では前向きの気持ちで相場をみることが大切です。

【天まで届く相場はない】
相場の勢いが非常に強く、弱気は一切無用という相場が時には起こります。1989年のバブル相場では全ての投資家が青天井相場といって熱狂しましたし、2000年1月のIT相場ではネット株が天井知らずの勢いでした。弱気を口にすることが恥ずかしい雰囲気でした。童話のジャックと豆の木に出てくると話と同じです。天までは届くことはできないのです。青空相場といった言葉が流れはじめたら、この格言を思い出して下さい。

【バリュー株、翻訳すればただの出遅れ株】
横文字に弱い日本人を皮にくった言葉。相場では必ず、テーマ性があって業績のよい銘柄が先に買われます。しかし、いつまでも同じ銘柄が人気を持続するこわけではありませんから、同業種、類似銘柄へ比較感から資金が向かいます。こうした動きは以前から出遅れ株買いとして展開されてきました。その出遅れ株をバリュー株と呼び換えると、立派な存在に変わって、大相場に発展する錯覚に陥入るから不思議です。所詮は出遅れですから上値限界がありますので、個人投資家はこうした横文字に気をつけましょう。

【江戸の仇は江戸で討たず、長崎で討つ】
憎い仇を討とうと思えば、忠臣蔵のようにじっくり構えて機が熟すのを待つ気持ちが大切という教え。株でも、やられたからといって、すぐに取り換えそうと、かっかとならず、一旦は手仕舞って、なぜ損したかをじっくり考え、冷静になって再挑戦することが大事である。とくに、相場は今日で終わりではないので取り返すチャンスは十分にあるから、損を出した時ほどあせらないことが大切である。

【鳥は古巣に帰り、相場も古巣に戻る】
鳥にとっても人間にとっても、昼間、大いに動き回り活躍しても夜になると、居心地のいい自分の寝ぐらに帰るのです。相場も何かの理由で実体からみて割高と思われるような活躍をすることがありますが、しかし、いずれ、人気が衰退すると内容に見合った居心地のいい元の水準まで戻るという格言です。いくら人気化してもPERなどからみて明らかに割高な場合は長続きしないので深追いは禁物という教え。

【見ざる、言わざる、聞かざる】
相場師・本間宗久の相場極意、「三猿金銭録」の中心的格言。日光東照宮の有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」の3匹の猿で表した世渡りの術は、株式投資にも大いに役立つというもの。株式投資には情報収集は大切ですが、集めることだけに熱を上げて、あっちに行ってペチャクチャ、こっちに来てもペチャクチャやっていては、何が重要な情報であるかが分からなくなります。また、他人の意見ばかり聞いていては人気につられて2年前のようにIT株の天井を掴んでしまいます。人生も株式投資も最後のところは自己の確立が大切といえるようです。

【株屋殺すにや、刃物はいらぬ】
今は株屋ではなく証券会社ですが、昭和20、30年代の株屋と呼ばれた時代には、商人(あきんど)の旦那衆の中でも株屋の主人は相場がよい時は羽振りがひときわよく、ときには目に余るほどだったようです。そのかわり、相場が沈滞して商いの細る日が続くと意気消沈してしまい、その浮沈の激しさから株屋の旦那を揶揄したことばです。個人投資家の方も儲かった時にはあまり派手な遊びはしないほうがいいようです。

【罫線屋、罫線引き引き足をだし】
今ではケイ線とは呼ばないでチャ?トといいますが、パソコンがなかった頃はグラフ用紙に鉛筆と定規で株価の動きを手作業で描いていました。当然、作業量に限界があるため,、自分の好きな銘柄に偏ってしまいます。その結果、全体の相場の動きに逆らった、自分に都合のいい解釈になって損をすることが多かったことから出た言葉です。いつの時代でも、自分の持っている銘柄が全体の相場展開の中でどのような位置にあるのかを知ることは大切といえます。そのための補助的な役割がチャートといえるでしょう。

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