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格言集
提供 東洋経済新報社

【買うべし、売るべし、休むべし】
以前は、今のようなネット取引きがなく、手数料も高かったため、しょっちゅう売ったり買ったりばかりしていると結局、儲からない、時には休みなさいという教え。

【休むも相場】
という格言もあります。株式投資は景気の動向を見極めて、買う時は買い、売る時は売るというスタンスが基本で、景気の見通しが分からない時は休むのも大事な投資態度です。短期売買が中心のネット取引きでは、大勢観は無関係のように思われがちですが、時には休んで深呼吸して相場の方向性を掴むことが大切です。

【相場はすぐに止まらない】
この格言から、車は急に止まれない、という交通標語ができたようですが、まさに、車も相場も動きのあるものですから、すぐには止まらないものです。車の場合は運転者の自覚の問題ですが、相場は多くの人が参加して動いていますから、いったんスピ?ドが加速されると、簡単には止めることができません。とくに、相場で厄介な点は、人の心理が一方方向に偏りやすいことです。このため1度や2度の金利引き上げでは相場はピ?ク打ちしませんし、反対に下げ止まって欲しいと思っても少々の金利下げでは底打ちしません。このため、「相場は楽観の中で天井を打ち、悲壮感の中で底を打つ」という格言があるほどで、行くところまで行くのが相場です。

【下手なナンピン大怪我のもと】
ナンピンとは「難平」と表記します。難とは難儀(なんぎ)なこと、つまり、株式投資では値下がりなどによる損失のことです。この損失をできるだけ平らにしようという投資方法がナンピンです。たとえば、1000円で1000株買った株が800円に下がったところで、 さらに1000株買い増しすると平均の買いコストは900円になり、買い単価を下げることが できます。資金に余力のある投資家の有力な投資方法です。しかし、右上がり相場では大きな効果がありますが、2000年から2001年にかけてのような右下がり相場では、底だと思ってナンピンしても、さらに下がって、損が大きくなります。相場が基調的に上向きか、下向きかを見極めてナンピンすることが大事であるという格言です。

【人も我もで相場は天底をつける】
日頃、熱心に景気や相場の勉強をされる人ほど、相場見通しに対する信念は強いものがあります。しかし、最後は、人間の信念をもくつがえすほど、相場は非情で厳しいものである、という格言です。例えば、天井を打って下げ始めた相場が景気、企業業績などから、このあたりで下げ止まると自信を持っていた水準を切ってきますと、周囲は弱気に充ち溢れ、次第に自分が間違っているのではないかと疑心暗鬼に陥り、遂に、最後には自らも弱気になってしまいます。そのような時が底というわけです。株価の天井はこの反対の状況です。「サイコロジカル」チャートがこうした投資家心理をよく表しているものです。

【一両にこだわって一〇〇両に泣く】
丹精込めて作った物については、「この値段では売れるはず」と思うのは今も昔も変わりはありません。しかし、商いでは、物の値段は買い手側が決めるものです。あと少し値段を下げれば売れたものを、思い入れが強すぎたために、せっかくのチャンスを逃して、後で,あの時に売っておけばよかったと後悔しないようにという言葉です。株式投資でもよくある話だと思います。銘柄研究に熱心すぎて、売り目標値段を絶対に変えようとしなかったため、わずか1円の違いで利食いを逃し、逆に100円以上の損となることは珍しいケースではありません。自分の相場観などを持つことは決して悪いことではありませんが、こだわりすぎて現実の相場の動きを見失ってはいけないという格言です。

【風が吹けば桶屋が儲かる】
材料を自分たちの都合のいいように解釈して取引きを勧める株屋、証券会社をからかった言葉です。かつては、家の軒先や街の角に飲み水用や火消し用に水を入れておく桶があちこちにあり、それが台風などの強い風が吹くと壊れて桶屋が忙しくなったことから引用されています。しつこい証券会社の営業は困りものですが、個人投資家は、出来事をぼんやり眺めるのではなく、こうしたたくましい連想は大いに学びたいものです。

【天井も底値も大衆がつける】
残念なことですが、われわれ大衆は、自分ではいくら強い意志を持っているとはいっても社会の影響を受けやすいのです。景気において個人消費は、機械受注、半導体在庫等の先行指標に対し遅れて表れますから、個人消費が絶好調なら景気の天井が近く、個人消費不振なら景気のボトムが近いとみることができます。株式相場でも証券会社の店頭に個人投資家が増えるとピークになることが多く、反対に下げ相場で処分を我慢していた個人がたまらず投げ売りしたところが底となるケースが目立ちます。景気も相場も大衆の動きは遅行指標という格言です。

【上がる株が優良株】
一般的には、優良株と呼ぶ場合は、収益力が高く、配当も立派な企業を指します。しかし、内容がいいからといって、いつも値上がりするわけではありません。たしかに、内容のいい銘柄をじっくり持っていれば報われる確率が高いことは事実ですが、それは、どちらかといえば高度成長経済時代に当てはまったことであり、現在のように少ないパイを奪い合う競争の激しい時代においては優良企業といえど安心できません。「内容が良ければ必ず上がる」という思い込みの投資態度を戒めると同時に、「今の相場において」上がる銘柄こそいい銘柄である、という相場の流れ・変化を見極めた投資スタンスを大切にしなさいという格言。

【咲いた株から散って、散った株からまた咲く】
先に咲いた花から散っていくように、株もまた同じように先駆して買われた銘柄から天井をつけていきます。いくら綺麗な花でも永遠に咲き続けることはできません。いつかは必ずしおれていきます。株も優秀な内容でいくら人気があったとしても上がり続けることはできません。株式市場では先に買われた銘柄が高値を打つと、比較感から二番手、そして三番手銘柄などが順番に買われて天井をつけていきます。そして、次の相場では先に天井を打って整理していた銘柄から買われます。優良株といえど永遠に上がり続けることはできないし、いずれ内容が劣る銘柄でも見直されるという格言です。

【幽霊と仕手は正体の分からないのがいい】
枯れススキの揺れや柳の枝のざわめきに幽霊が出たかと怯えるのは今も昔も同じではないでしょうか。街灯が整備されたとはいえ、夜更けに公園を横切っての帰宅で風に舞い上がった新聞などに肝を冷やされるものです。しかし、正体が分かってしまえば怖さは半減です。突如、人気化した仕手株も誰れが買っているか分からないと、憶測が憶測を呼んでいっそう思惑人気が高まります。ところが仕手筋の正体がはっきりしてきますと、資金量などが予測されるようになって、次第に思惑人気が剥げていきます。情報公開の時代で、株式市場に幽霊は住みにくくなっていますが、人がいるかぎり思惑はつきもので、それが相場をおもしろくしているといえるでしょう。

【2日新甫(しんぽ)は荒れる】
月初の立合が2日、月曜日から始まる月は荒れるという相場ジンクス。特に、月初は高く月末にかけて安くなるケースが多いようだ。立合日数が通常の月より2日程度多くなり月末に処分売りが出やすくなることも一因。

【全面高したあとの相場は怖い】
相場が底入れして上昇に向かい始める時は、多くの人が相場に対して自信を持っているわけではありません。業績がいいとか、新製品を売り出したといったことなどを手がかりに、ひと握りの銘柄が買われます。それらの銘柄がある程度上昇しますと、それまで動いていなかった同業種の銘柄や発行株数の似通った銘柄、あるいは同じテーマの銘柄などが比較感で買われるようになります。こういった展開の局面では最初に買われた銘柄が調整しても2番手銘柄群がカバーして全体相場としては上昇基調を続けます。出遅れ買いが広がっていくと、最後は無配株までが割安となって買われ、さらには、最初に買われて調整していた銘柄が、無配株の突き上げで、割り負けとなって買い直され、市場は全面高の様相となります。全面高した後の調整は支える銘柄がないため厳しい下げとなります。東証1部の値上り銘柄数が1000を超えたらほぼ全面高とみて注意するのがいいでしょう。

【1銘柄で見るな、全体の中で見よ】
人間が、ひとりで生きることができないで、多くの人に囲まれて生きるように、銘柄も多くの上場銘柄と共に存在しています。いくら内容がよくて、投資採算的に割安すと思われても、全般の相場地合いに抗することはできないという格言です。もちろん、全般相場が弱いなかで、大きく買われる銘柄は出ますが、それも、置かれている相場環境において登場する理由があるわけで、「たまたま」とうことではありません。チャートで、できるだけ多くの銘柄の動き、とくに、位置・方向などをつかんでおくことが大切です。

【銘柄発掘は証券会社にやらせろ】
変動の激しい社会で、有望銘柄を研究し選び出すことは個人にとって難しいことです。ましてや、直接、企業を訪問して調査することは無理です。そこで、優秀なアナリストを抱え、日々、企業調査を行っている証券会社を有効に活用しなさいという教えです。数社の証券会社に口座を開いて、調査資料を送ってもらうのがいいでしょう。そうすれば、只でアナリストを使っているのと同じ効果があります。ただし、その際、資料をもらっているからといって、絶対に証券会社のいいなりにならないことが大切で、売買のタイミングはチャートを使って自分で行うことです。趣味で株投資する人は別として、本当に株で儲けたい人は「アナリストは私のためにある」というくらいの割り切った気持ちが必要です。

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