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相場を斬る!
2009年01月02日

過去最大の狂乱相場を終えて

 昨年は、大発会で過去最大の下落となる700円安の幕開けから始まり、1日の最大下落率ワースト5に3日ランクインした魔の10月(反発の課程で過去最大の14%上昇もあったが)。終われば、年間下落率42%と平成2年のバブル崩壊後を上回る下落率と、記録ずくめの一年でした。
 株価の下落に伴い急激に進行した円高も、外国勢の逃亡により株価ほどには動かなかったのがせめてもの救いとなりました(ヘッジファンドなどの実需による円売り自国通貨買いが相当な規模で行われたため、円借り取引の買い戻しとある程度相殺されたため)。
 ただ、外国勢が逃げ出して閑散としてしまった相場はそう簡単に回復するとは考えられず、今後も低迷し続ける可能性が高いです(しばらく上昇することはあっても、決して元気はない事でしょう)。アメリカの投資家の現金保有率が高水準で、過去には反転のシグナルとされたものが今回も適用されるという保証はどこにもありません。
 なにせ大恐慌は幕を開けたばかり。実体経済への悪影響は、すでに”派遣切り”や”内定取り消し”などの言葉で現れていますが、まだまだこれからです。株価はすでに下げきって割安との声も聞こえていますが、その割安な株価でさえ現実に次の悪材料が出たら、さらに値を落とし割高と後付けされてしまうのが相場です。それを考えると、必ずしも株価が実体経済に先行するとは限らず、実体経済に遅行する時期も例外的にあるといえるでしょう。むろん意に反してこのまま実体経済が悪くなっていっても”消化済み”で上昇し続けるかもしれません。先のことは「神のみぞ知る」と言ったところでしょうか。
 さて話は変わりますが、今年から株券電子化がスタート。5日の大発会で最後になる半日取引(今年の大納会から終日取引)。譲渡益課税の特例(現行10%)解除につき従来の20%を適用など、新しい制度が適用される証券市場。これといって影響が出ることはなさそうですが(狂乱相場の中で知らずのうちに消化した?)、くれぐれも油断せずに、冷静になって、いつでも動ける(逃げ出せる)用意をした上で本年もがんばって成果を出してください。

平成21年元旦
必殺!投資人

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