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相場を斬る!
2008年10月12日

連日の大暴落
世界恐慌の幕開け

 10月の第2週は、終値ベースの下落率で歴代3位と4位に2日もランクインする壮絶な1週間でした。サブプライムショックから始まり、世界恐慌の幕開けとなったリーマンブラザーズの破綻。そして金融安定化法案の可決が、材料出尽くしで大暴落を招き、いよいよ2003年のバブル後最安値7603.76円に迫ってきました。
 最近では日経225先物が、一日で証拠金を丸呑みする下落がつづき、そのロスカットによる売りがさらに下落を促進させる最悪の事態。果たしてこの時期に逆張りで買建てしていた人は証拠金の不足金を払えるのでしょうか?
 この辺で見ても日経225取り扱いの証券会社の破綻が出ないか気にかかるところです。当然のごとく、SPANで算出した証拠金額では追いつかないため、一時引き上げや現金比率100%など、証拠金の大幅引き上げを実施する証券会社が相次いでいる模様。それでも手遅れの会社があるはずです。
 月曜日のアメリカ市場が下落だった場合、バブル後最安値の7603.76円を割り込みは避けられないでしょう。ひとたび割り込めばさらに大量の売り物を浴びる可能性は非常に高いといえます。
 現在の相場は、実体経済よりも過激に反応していますが、株価暴落が実体経済を悪くし、悪くなった実体経済が次の株価を暴落させ、その暴落した株価が実体経済をもっと悪くする、という最低最悪の悪循環はまだ始まったばかり。これからは一時的に回復する可能性はあっても、せいぜい日経平均は10000円程度。下値は5000円付近まで見てもいいでしょう。いつ踏み上げられるかもわからないので、売りもリスクが高いといえます。

 さあ、株価はどの水準に落ち着くのでしょうか?
実態経済はどのように変化していくのでしょうか?
世界恐慌はまだ始まったばかり。とにかく資金を失わないことを最優先に、狙えるときだけ狙うといったスタイルでこの厳しい相場をしのいでください。欲張ってすべてを失っては駄目です。いつでも身動きがとれるようにしておきましょう。

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